買い過ぎるのは見積もりが下手だから???

ちょっと連載化してきました(笑)今回は技術的な話ではないので人によっては退屈な内容かもしれません。

そもそも人はなぜ多めに見積もってしまうのでしょうか。理由は簡単で、足らなかった時の対応が面倒なんです。足らなくなれば見積もりが甘いと怒られるかもしれませんし、そもそも稟議をあげて増強して、という作業は大変です。やっていることは週末に食料品を買いだめして、しばしば腐らせてしまうのと似ていると思います。特に醤油や米やビールなど重い物の買い物は大変なので、つい「コストコで買いすぎちゃった!」となります。ちなみに食料品だと腐るので捨ててしまいますが、システムの場合塩漬けになって数年は保守料がかかります。だからこそ1.5倍の見積もりは罪深くなります。

それを打ち破るには以下の方法を実践する必要があります。
1)発想の転換でそもそも見積もりなんて正確にできないと認識する
2)見積もりの変更に伴うリソースの変更を容易にできる仕組みを導入する
3)仮に見積もりで大きなリソースを必要としても、実態として使わないなら他で流用してしまう

まず1)の発想の転換ですが、これが一番大切です。システムの利用者はその時に応じて増減しますしデータも量も変化します。つまり、要求されるリソースは常に変化するのです。もっと平たくいうと、その週の献立を完璧に見通せないのにコストコで必要なものをピッタリ買うなんて不可能ってことです。それに対して精度を高めるよりも、必ず必要になるものだけまとめ買いして、急に不足した時には必要なものだけをコンビニで買えばいいと思います。

そういう前提で考えるならば、リソースをフレキシブルに変えられるように考えておくべきです。ここからは2)の仕組みの話です。

ここで、考える必要のある2つのポイントについて整理しておきます。
a)リソースを調達するための手続きは結構大変
b)調達したリソースが技術的にリニアに追加できるかが鍵

まずa)についてですが、一般的に会社として買い物をするためには稟議を起こす必要があり、それはある時点の収支のスナップショットを必要とします。私が考える一番の壁はここで、内容として2つあります。まず、1)で書いたように正確に予測できないのに強引に予測して収支計画を立てる必要があります。これが辛い。もう一つは必要な分を必要な時に買うことができれば理想ですが、実態としては細かく稟議なんてあげられません。ここも苦しいです。また、稟議の単位を細かくすると全体の収支は見えにくくなるのでかえって説明が大変になります。コンビニで買い物するのに毎回収支を考えたら大変ですし、しょっちゅう買いに行くと、買う行為自体の時間も馬鹿になりません。そのため多少はコストコで買っておいてプールする必要があります。

ようやくa)についての解ですが、結果的に適度な単位(クォーターとか半期とか)で買い物をすることになると思います。これは所謂プライベートクラウドと相性がいいです。クラウドはリソースをプールする必要があるからです。そのため、クラウド化を考える場合には、稟議のための収支の説明をしやすくし、社内の仕組みを見直す必要があります。また、急に必要になった時の買い物(コンビニでの買い物)も気軽に行えるようにする必要もあります。

さて、もう一つのb)(技術の話)ですが、長くなってしまったので次回に譲ろうと思います。

ここでまとめると、大切なのは
・正しい見積もりはできない
・ある程度細かく買う仕組みを用意する
ということです。

さて、3)の「他で流用してしまう」、についても難しい話です。これも次回、いや次次回?に譲ろうと思います。

という訳で、次回はリソースを柔軟に追加するための技術的な話です。