2011年03月

故意重過失という問題

最近本業とは違うところでいろいろと面倒なことが多くなってきました。例えば、 お偉いさんへの説明、利害関係者との調整、部下の教育、コスト回収 計画の立案、契約関連、財務・税制関連、手順・手法の標準化などなどです。およそエンジニアリングの世界からは遠のいてきています。とは言っても、社内的にはエンジニアリングを求められている部分はあり、困ってしまうのです。そんな最近の活動の中で面倒なことの一つ、契約関連について今回は着目します。

そもそも会社によってリーガルの重さが違います。特に外資は面倒で契約文章自体が英語だったりして、読めない私は大変です。ちなみに、過去に問題になる場所は大体決まっていて、機密情報がらみと、故意重過失に 関することです。特に、故意重過失に関しては、日本の法習慣上よく出る表現ですが、海外には無い概念らしいのです。確かによくよく考えてみると、どこからかが重過失なのかがわからないです。USでは熱いコーヒーがこぼれて大きな問題になったこともありましたが、日本では非常識と思えることでもUSでは簡単に訴訟問題になります。この常識と非常識の間に落ちてしまうのが、故意重過失の問題になりやすいと感じています。平たい表現で故意重過失を記載すると、「わざとやったか、簡単に問題を予想できる明らかな過失」というようになります。この 簡単に予想できるという表現が伝わらないようです。そもそもそういう概念がないのだから、英語と言う言語にも表現方法がないのです。そのため、言葉を作るところから はじまり、彼らに非常識の概念を説明するのですが、これは本当に大変でした。

ただ、そもそもこの問題はITに対する考え方の違いに問題がありそうです。日本では、ITはSIerに作ってもらうもの、海外ではITは自分たちが作るものという意識があります。つまり海外では自分で作っているので、当然ながら誰かに責任転嫁などできません。そのため、故意重過失という考えすら生まれないのです。特に重過失に関してはテストなどの仕組みで防ぐのが現実的で、どうやってミスを取り除くか、といったマインドになります。とかくITに関して、日本では当事者意識が欠如しがちですが、自分たちが作ることによって責任意識が高まり、愛着も湧き、よりいいものが生まれる方向に行って欲しいと思っています。
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